こんにちは、花音音楽教室 塩谷 満美です。
夏の終わりに体調を崩す生徒さんが増えています、お気をつけください!
「待つ」ことは先生の大事な仕事のひとつです。
「待つ」ことで、生徒さんの思考力、想像力、表現力、自主性が育ちます。
ペダルを使った演奏を体験し、「どんな音になった?」と質問したり、「この音はどういう感じで弾きたい?」と質問したり・・・
先生はひたすら待ちながら、言葉を引き出すための声かけをします。
すぐに答えが返ってくることもありますし、なかなか答えがかえってこないこともあります。
時間がかかっても、言葉がではじめるとどんどん想像が広がって、私が思いつかないようなストーリーを考えてくれることもあります!
他にも、レッスン中には生徒さんにたくさんの質問をします。
答えがでてこなくても、先生の考えや答えは言いません。
言ってしまったら、生徒さんは自ら考えなくなってしまいます。
音楽表現や、感じたことを言語化するのはなかなか難しいです。
特にお子様の場合は、人生経験も少ないですし、知っている言葉も少ないため、頭の中にモヤモヤとイメージがあってもそれを言葉に置き換えるのは至難の業です。
しかし、時間がかかっても言語化したことは、演奏するとすぐに素敵な演奏に変わります。
「ここはね、軽く優しい感じで弾いた方がいいよ」などと一方的に伝えたことは、なかなか改善されないことが多いです。
言語化することで、しっかり自分の中におとしこめるのですね。
時々、先生の考えや答えを先に言ってしまうことがありますが、そんなとき先生は敗北感を感じています 笑
家庭でのピアノ練習でも大事!
毎年保護者面談をおこなっていますが、やはり一番多いのは家庭での練習についてのお悩みです。
お子様の性格に合わせた、保護者の対応が必要になります。
ご家庭でも保護者の「待つ」という姿勢はとても大事だと考えています。
「ダメだしをしないで待つ」「叱るのを待ち、寄り添う」「子供がわからない箇所、間違っている箇所を安易に教えない」等々、レッスンと同じ姿勢で家庭でも取り組んでいただけるとお子様は音楽に楽しく向き合えるようになります。
特にお子様はママのことが大好きです。
ママの好きなものを同じように好きになったり、同じ褒められるのでもママに褒められるのは格別です。
レッスン中も「ここはとっても素敵だね」なんて先生が褒めると、小さいお子様でママが同席しているレッスンでは、お子様が真っ先にママの顔をみます。
「ママ、私褒められたよ」
ママは喜んで認めてあげてくださいね。
私の亡き母は音楽やピアノについて詳しくありませんでしたので教えてもらったり一緒に練習したことはありませんが、「たまにはピアノを聴かせてよ」と言ってきたり、私が「ピアノやめたい!」なんて言ったときは「もったいない、続ければいいのに。」といったものです。
覚悟を決めましょう
生徒さんひとりひとり全員がまったく違います。
得意なこともあれば苦手なこともあります。
習得のスピードも生徒さんにより大きく違っています。
しかし先生にはどんな生徒さんでもしっかり向き合い、生徒さんが良い方向に進んでいけるようサポートし続ける覚悟があります。
先生のお話をきけない子でも、すぐに泣いてしまう子でも、先生の言うことを受け入れない子でも、決してあきらめません。
覚悟があるからです。
ピアノを習い始めると「うちの子は続くかわからないから」とか「こんな感じで大丈夫でしょうか」と話される保護者の方もいますが、なにがあっても私は生徒さんに向き合っていきますので大丈夫です。
ですからお父様、お母様も「なにがあっても大丈夫。なにがあっても応援し続ける」と覚悟を決めてくださいね。
さて、明日も生徒さんとのレッスンを楽しみにしています。
2024/8/29 塩谷 満美