函南町 伊豆の国市ピアノ教室～中学生 よーい、はじめ

こんにちは、ピアノ教室　塩谷　満美です。

中学生Hちゃんとの再会

今日から中学生のHちゃんのレッスンが再スタートとなりました。スポーツが得意で、少し遠い中学校に入学したHちゃんは本格的にスポーツをしており、小学校6年生でレッスンを卒業しました。卒業して半年、Hちゃんがレッスンを再開することになりました。ピアノ講師としてこんな嬉しいことはありません。

Hちゃんはピアノが好きで、性格はとっても素直。そして繊細な心を持ち合わせており、曲のイメージづくりが得意な子です。そんなHちゃんが、またピアノを弾きたいと再開してくれたのです。中学校1年生でスポーツもがんばっているHちゃんは、半年ぶりに会うと、さらに背が高くなっておりもう少し伸びたら扉の上にくっつきそう！しかしHちゃんの笑顔と話し方は半年前とちっとも変っていませんでした。

ピアノで弾きたい曲は？

学校の様子や、部活の状況などお話した後、「さあこれからどんな曲に取り組んでいきたい？」と尋ねました。 Hちゃんは半年前、発表会にでるつもりでポピュラー曲と、ショパンのワルツを練習したいたのですが、スポーツの試合と発表会が重なってしまい、残念ながら最後の発表会にでることができなかったのです。未完成だったショパンをやる？それとも弾きたい曲がある？ Hちゃんは即座に「弾きたい曲がある！」と答えてくれました。曲名をきくと「正解っていう曲」と言います。ん？なんかきいたことのある曲だなあ、と私がiPadで楽譜を探し出しみてみると、以前Aちゃんが歌った曲でした。一昨年、当時中学校3年のAちゃんが歌いたいといって、最後のレッスンで歌った曲です。この曲の最後の歌詞は「よーい、はじめ」。「よーい、はじめ」と歌い、Aちゃんは東京での高校生活スタートとなりました。その話をHちゃんに話すと、Hちゃんは「私も今日からピアノ、よーい、はじめだ」と言いました。そうだね。早速楽譜を印刷し、譜読みをふたりで進めていきました。 Hちゃんは基礎的な読譜力はしっかりついているので、半年ブランクがあっても以前と同じように譜を読み弾いていきました。安心しました。

ピアノ教室の役割

ピアノ教室にはいろいろなカラーがあるかと思いますが、私が考えているピアノ教室の役割は「生徒さんが楽しんで通ってくれること」「弾ける喜びを味わってくれること」「好きな音楽といろいろな形で生涯楽しめる力をつけること」「ホッとできて、先生にいろいろなことを話せる関係をつくること」「見守ってくださる保護者の方々にも喜んでいただけること」だと思っています。ですからHちゃんのようにスポーツや勉強で忙しい中でも、わずかな時間でも音楽を、ピアノを楽しみたいとレッスンを再開してくれるなんて、ピアノ講師としてはこの上ない喜びです！現在花音～かのん～音楽教室には6名ほどの中学生が在籍していますが、忙しい中ピアノや歌を続けてくれる中学生や高校生がどんどん増えていってくれたら、というのが私の一つの夢でもあります。先日は、静岡のグランシップに若手ピアニスト　マルティンガルシアガルシアのピアノコンサートにいってまいりましたが、あのように世界で活躍できるピアニストになれるのは、幼少からずば抜けた才能をあらわし、厳しいレッスンを積み重ねてきた、本当に一握りの方々なのです。しかし音楽は、そんな一握りの方々だけのものではありません。アマチュアとして演奏を続けたり、学校や教室で教える指導の道に進んだり、聴衆として音楽を楽しむこともできます。出産し子供と一緒に音楽を楽しんだり、演奏することにより多くの人の心を癒すこともできます。音楽がひとつの自分の自信になる方もいます。ひとりひとり進む道は違いますが、どの生徒さんにも生涯「ピアノを習ってよかったな」と感じてもらえるように、そして生涯音楽を好きでどんな形でも音楽を楽しんでいってほしい、と願っております。私自身も毎日「よーい、はじめ」です。 1日1日、1回1回のレッスン、私自身も生徒さんとともにレベルアップしていけるように全力投球していきたいと思います！